2019.06.112019年 ヨーロッパ紀行 第12話 ~想いは国境を越えて~

2019年6月11日(火)

 

 (In Budapest Hungary Date  14 May 2019)

 

 ブダペストを離れる、出発の朝…

 

 いよいよ、このハンガリーの国を発って、次の目的地である、オーストリアのウィーンへと向かいます。

 

 そもそも、今回の旅の目的は、オーストリアのサンクトポルテンで開かれている泰永会の「第30回 泰永書展」のレセプションに参加するためのもの…

 

 その本拠地に、いよいよ本日、乗り込みます。

 

 ハンガリーの最後の朝となった今日も、みんな早起きで、朝の5時半ぐらいから、野尻泰煌先生相模泰生先生と僕と、今朝はキッチンではなく、高天麗舟先生の部屋のベッドにみんなで腰かけて、4人で、昨日の王宮の丘に登った時の事や、残りの旅行で、どれだけ羽目を外そうか… みたいな事を、話し合いました。

 

 冗談で「僕も、草さんに付き添ってもらって、チェコではプラハの夜に繰り出してみようと思います」と言ったら…

 

 「せっかくなんだから、一緒に行って、楽しんでおいでよ」と、高天麗舟先生は勧めてくださいました。

 

 でも、野尻先生は「いや、浅野さんは(草さんとは、タイプが違うんだから)それは、やらない方がいいと思う」と止められました(笑)

 

 まあ、僕も本気で、プラハで夜遊びをしようと考えていた訳ではないんですけど、このメンバーには、こういう冗談も言えるから、楽しい…

 

 ちなみに、オーストリアのウィーンには、高速バスで向かいます。

 

 最初に、それを聞いた時には、「バスに乗ったまま、国境を越えられるの?」 と、疑問に思ったのですが、ハンガリーもオーストリアも、どちらもEU加盟国…

 どうやら、大丈夫みたいです。

 

 出発前のわずかな時間に、草さんと一緒に、換金所に出掛けて、余ったフォリント(ハンガリー通貨)を、オーストリアで使えるユーロに換金したり、スーパーマーケットで、シャンプーや洗濯石鹸を買ったりしました。

 

 

 ちなみに、ハンガリーのスーパーはレジ袋をもらえませんから、バックを持っていないと、はだかで商品を、持ち帰らなければいけなくなります。

 逆に、頼んでもいないのに、使い捨てのレジ袋が渡される日本のスーパーの方が、特殊なのかも知れません。

 

 外出から戻ってくると、みんな、もうすでに、大方の出発の準備は、できあがっているようでした。

 

 AM10:00にアパルトマンのチェックアウトです。

 

 慌てて、荷物を旅行カバンに詰めて、3日間泊まったこのアパルトマン(メープル ツリー ブダペスト)を、後にしました。

 

 

 改めて、ブダベストは美しい街だと思いました。

 

 スーツケースを転がしながら、トラム(路面電車)と地下鉄をうまく乗り継ぎ、バス停のあるセント ゲーレト テンプロム(Szent Gellért templom)へと向かいました。

 

 

 バスの停留所付近の葉っぱに、貼りついていた巨大エスカルゴ…

 

 今日のブダベストは、まるで真冬並みの寒さで、毛糸の服とダウンジャケットを重ね着していても、震えが来ます。

 

 まだ、バスは到着していないようですので、とにかく建物の中に入ろうと、近くのファーストフードの店で、ドリンクを飲んで時間を潰しました。

 

 

 草さんと、ツーショットを撮りました(^^)

 

 これでもう、ハンガリーとはお別れなのか… と思うと、少し寂しいのですが、まだ、旅は始まったばかり…

 

 みんな、本当に笑顔で楽しそうです。

 

 

 いよいよ、ウィーン行きのバスが到着したようです。

 

 みんなでパスポートを準備して、車中に乗り込み、バスは無事に発車しました。

 

 この後、2時間45分後には、我々は、芸術の都ウィーンに着いている予定です。

 

 僕は、泰生先生の横の座席に座ったのですが、朝早く起き過ぎたせいか、少し、ウトウトし始めました。

 

 それでふと、草さんの方を見たら、真面目に本を読んでいます。

 

 その本は、例の鏡リュウジさんの「タロットの秘密」のようでした。

 

 「草さんは、いつもふざけているように見えるけど、本当に真面目な人だなあ」と思いながら、また、ウトウトし始めると、若い女性のバスガイドさんが草さんに、何か英語で話しかけていました。

 

 何を話しかけられたのか、草さんに聞いてみると、バスガイドさんは、草さんが読んでいる本が縦に書かれている事に、驚いていたのだそうです。

 

 その後、草さんは、何やら忙しそうに、携帯電話を操作していました。

 

 それから10分ぐらい経った頃でしょうか…

 

 草さんが、「ツイッターに投稿したら、鏡リュウジさんかリツイートされました」と、教えてくれました。

 

 リツイートって、何だっけ… 聞いた事あるけど… SNSオンチで即座に意味ができない僕に、草さんは、ツィッターの画面を見せてくれました。

 

 あの短い時間に、草さんは、チョコチョコッとこんな記事を投稿をして、その後10分も経っていないのに、鏡リュウジさんが「リツイート」という機能を使って、鏡さんのツイッターを登録している人全員に、草さんの今の投稿が流れた…

 

 即座に理解できなかったのですが、そういう事みたいです。

 

 

 縦向きに読む本に驚いたヨーロッパ人のバスガイドさんの想いが、人種を越えて、草さんに伝わり、その記事を投稿した草さんの想いは、世界中に拡散して、国境を越えて、日本にいる鏡リュウジさんに伝わる。

 しかも、10分足らずで(笑)

 

 想いは国境を越えて、どこまでも伝わっていく…

 

 こんなインターネットが普及した時代だからこそ、国境や言語の枠を超えて、どんどん情報が伝わっていくのでしょう。

 

 でも、自分の想いが、あっという間に世界に伝わるというのは、感じられるか感じられないかはあるにしろ、はるか昔から今に至るまで、それは全く変わらないのかも知れません。

 

 どちらにしても、できる事なら、なるべく良い想いを心に抱いて、少しでもこの世界を良くしていきたい…

 ふと、そんな事を思いました。

 

 <旅の教訓12>

 人の想いは、あっという間に世界に拡散する。

 

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