2018.12.11永平寺巡り ~北陸への旅<4>「福井県の旅」~
2018年12月11日(火)
今日の東京は雨…
日に日に、冬の冷え込みが増している気がします。
皆さま、お風邪などひかないように、暖かくしてお過ごしください。
さてさて、石川県金沢市の浅野神社を参拝して、ビジネスホテル ナカダに戻った僕は、急いで旅支度をして、次の目的地である福井へと向かいました。
これから、四柱推命講座の受講生でもあるKさんが勧めてくれた永平寺というお寺へ向かいます。
悲しいかな、仏閣の事をあまり知らない僕には、永平寺というと「行く年くる年」の除夜の鐘のイメージしか、浮かんでこないのですが…
金沢から福井まで、JR特急サンダーバードで、40分ぐらいで着いてしまいます。
そして、無事に福井に到着…
この駅には、生まれて初めて下車します。
よくよく思い起こすと、僕が福井県に足を踏み入れるのは、初めてのような気がします。
隣接した県の岐阜県に生まれながら、どういう訳か、この県には、まだ足を踏み入れた事がありませんでした。
お隣の滋賀県や石川県、京都府は何度も行っているのですが…
早速、福井駅の改札を出ると、衝撃的なものが…

これ、恐竜ですよね…
恐竜がベンチに掛けています。
駅の外に出てみると、でっかい恐竜がいました!!

なぜ福井に恐竜のオブジェが飾られるかというと、福井県にある手取郡層から、多くの恐竜の骨が出土しているからだそうです。
とはいえ、それは平成になってからの事で、県が積極的に恐竜の化石の発掘作業を行っている成果です。
それにしても… という感じですが、まあ、僕の生まれ故郷の岐阜では、金ピカの織田信長が何の意味もなく岐阜駅前に飾られていますし、こういうのもアリだと思います(笑)
ここから、えちぜん鉄道を使って、永平寺口に行き、さらにそこからバスに乗って、永平寺へと向かいます。
えちぜん鉄道の発車時刻まで、まだ少し時間があるようです。
そこで、電車を待っている間、スマホからネットを調べて、ちゃんと、福井で今夜宿泊するホテルを予約しておく事にしました。
今回、金沢では運よく最高に条件の良いホテルを、行き当たりばったりで見つけましたが、いつもこんなにうまく行くとは限りませんし、もし万一の事があれば、この寒い冬に駅のベンチで野宿です。
でも、いざ電話をしてみると、中々良い条件のホテルはなくて、仕方なく、僕としては、少し値段が高いと思うホテルで妥協しました。
今朝泊まったビジネスホテル ナカダに巡り合えたのは、すごい奇跡だったのだ… と、身をもって知りました。
改めて、感謝です。
えちぜん鉄道の電車とバスを乗り継いで、永平寺門前へ到着…
道沿いには、永平寺を開山した道元禅師の句の石碑がありました。

守るとも 思わずながら 小山田の いたずらならぬ かかしなりけり
山田の中のかかしなんて、本当にカラスから畑を守っているとは思えないが、とはいえ、意味もなくそこに立っている訳ではない。
我々も、このかかしと同じで、何となく過ぎていく平凡な一日が、もっと深い所では、実はものすごく意味を持っていたりする…
道元禅師らしい、実に味のある句です。

そして、ついに永平寺に到着!!
バスの関係で、拝観時間の30分前に到着してしまったのですが、じっと外で待っていたら、案内の人に声を掛けて頂いて、特別に少し早めに中に入れて頂ける事になりました。

永平寺の拝観料は、たった500円…
先ずは、吉祥閣から入って、お寺全体を回る事ができます。

中は、ものすごく広いです。
これだけ広いと、普通なら迷子になってしまいますが、参拝経路と参拝帰路が矢印で示されている看板が随所にあるので、その心配はありません。

ものすごく広い法堂…
まるで、学校の体育館なみです。

きれいに拭き清められた廊下…
修行僧の人達が、ここを雑巾がけしている様子が、脳裏に浮かんできます。

見事なまでの仏殿に圧巻…
自然と思わず、手を合わせてしまいました。

外を見ると、見事な山門がそこにありました。
なんともいえない美しい世界です。

そしてこれは鐘楼堂…
あの大みそかの紅白歌合戦の後の「行く年くる年」で、毎年映し出されている、あの除夜の鐘です。
ついに、本物を見ました!!

こちらは、舎利殿…
この風情が、たまらないです。
僕は今まで、神社はかなり好きだったものの、あまり仏閣には興味がありませんでした。
でも、こうして永平寺を巡ってみて、仏閣というのも、また、いいものだなあ… と思えてきました。
そもそも、日本を神仏習合の国ですから、僕の祖父が、先ず神棚にお参りして、それから仏壇に手を合わせていたように、両方拝んだって構わないと思うし、むしろ、それがこの国らしさのようにも思えてきます。
僕も、若い頃は、そういう抹香臭い事が大嫌いだったのですが、今この年になってみると、神社とか仏閣を巡ると、なんか妙に心が落ち着くんですね。
当然ながら、そこに神様とか仏様に何かをおねだりしようなんて気持ちはないし、もちろん若い人達に、そんな年寄りくさい趣味を勧めるつもりも、毛頭ありませんが…
さて、これから生まれ故郷の岐阜に帰って、実家で素敵なお客様をお出迎えして、その後、お墓参りをしつつ、生まれ育った町を久しぶりに巡ってみたいと思います。
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