2020.02.18西日本紀行記 ~出雲・山口への旅~<2>美保神社は雨のち晴れ
2020年2月18日(火)
月日が経つのは、本当に早いものです。
いつしか、バレンタインデーも終わって、もう2月も、半ばを過ぎてしまっています。
という事は、もうしばらくすれば、やっと、暖かい春がやってくるという事ですね。
出雲の旅の記憶が鮮明な内に、しっかりと記憶しておかなくては…
というより、このブログ、タイムラグがあり過ぎですね(^^;;
羽田空港から、早朝6:55発のANA381便に乗って、米子鬼太郎空港へ到着したのは、8:20でした。

これから、6日間の長い旅の始まり…
今日は一日、美保神社を始めとした、松江にある神社仏閣を思う存分堪能し、明日からいよいよ、出雲大社に繰り出す予定です。
KさんとYさんに誘われて、藤尾美友先生の開運研究所のツアーに参加したのですが、僕はまだ、藤尾先生の顔も知らないし、一緒にツアーに参加している人も、Kさんが紹介してくださった方以外は、全員が初対面…
という事は、もしも万一、はぐれてしまったら、ごった返す見知らぬ人ごみの中で、完全に迷子になってしまいます。
米子鬼太郎空港に到着してからは、とにかく気を引き締めて、KさんとYさんを見失わないように、気をつけていました。
何で、この空港の事を「米子鬼太郎空港」と呼ぶかというと、言わずと知れた、鳥取出身の漫画家・水木しげる先生の「ゲゲゲの鬼太郎」の影響ですね(^^)
名前は、米子鬼太郎空港ですが、実際にこの空港がある場所は、水木しげる先生の出身地の境港市です。
ちなみに、「鳥取砂丘コナン空港」というのもあります♪
米子鬼太郎空港の中のいたる所にいる「目玉のおやじ」に思わず感動して、つい見とれていたら…
あれほど気をつけていたのに、本当に、KさんとYさんを見失ってしまいました。
というよりも、どうやら僕は、手荷物のスーツケースを受け取らないまま、間違って空港の出口から外に出てしまったようなのです。
慌てて元の出口に戻ろうとしたら、警備員の人に止めらました。
これはまずい事になってしまったと思い、KさんとYさんの携帯に電話してみたのですが、つながりません。
いきなり、旅行開始早々から、やってしまいました(苦笑)
とはいえ、ANAの人に事情を話したりしている内に、ツアーの一行もその場所にたどり着いて、無事に合流する事ができました。
そして、スーツケースをANAの係の人に取って来て頂いて、何とか事なきを得ました。
いやあ、到着早々、焦りました。
先が思いやられる(^^;;
気を取り直して、さあ、いよいよ待ちに待ったツアーの始まりです!!
荷物は、海外旅行に行く時に使っている、いつもの大きな緑色のスーツケースに詰め込んでいます。
出雲ツアーの後に、山口にも行くので、洋服とか仕事道具なんかで、かなりの量になってしまい、この大きさのスーツケースでピッタリでした。
ツアーバスの運転手さんは、僕のスーツケースを荷台に入れてくださる時「こんなたくさん荷物を持って、海外旅行の帰りかい」と、おっしゃいました(笑)
無理もありません。このスーツケースは、ノートパソコンや講座の準備に使う資料などが入っていて、やたら重いのです。
本当に、すみません…
米子空港からバスに乗る事、1時間余り…
最初の目的地である美保神社に、到着しました。

気がついたら、いつの間にか、あの境港の有名テーマパーク「水木しげる記念館」の脇を通り過ぎていたのですね…
いつか、鬼太郎ロードにも行ってみたいと思っていたので、旅行の計画を立てる時に、出雲ツアーが終わった後、山口へ出発するのを1日遅らせて、米子に一泊し、ここへ立ち寄ろうかとも考えたのですが、やっぱり時間的に厳しいので、断念しました。
まあ、観光をしに来たのではないし、遊んでいる暇はありませんね…

という事で、最初の目的地である美保神社へ到着です。
この美保神社こそが、出雲大社に参拝する際には、一緒に詣でるべき神社…
美保神社と出雲大社の両方を参拝する事を、「両参り」と言って、縁結びの願いが、叶いやすくなるそうです。
前に、京都の下鴨神社の言社の事を書いた時に、少しだけ、出雲大社の主祭神の大国主神(オオクニヌシノカミ)の事を書いたのですが…
(2019/11/2ブログ 「京都はんなり日記 その10 ~下鴨神社と緑のシャワー~」 参照)
この大国主神は「因幡の白うさぎ」のお話に出てくる「うさぎを助けた優しい神様」としても有名ですが、国津神(くにつかみ)という種類の神様の中の代表のような存在です。
美保神社の御祭神は、この大国主神の妃の神である三穂津姫命(ミホツヒメ)と、大国主神の長男の神である事代主神(コトシロヌシノカミ)…
ちなみに、三穂津姫と事代主神は、義理の母子の関係です
つまり、美保神社には、出雲大社の神様の妻と子の神様が、祀られているという事なのですね。
そして、神仏習合でいうと、大国主神が大黒天に当たり、事代主神は恵比寿に当たります。
だから、出雲大社と美保神社の両方を詣でると、大黒様と恵比寿様という、縁起の良い福の神のセットの御利益にあずかれる事にも、なるのですね。

美保神社の神門には、巨大しめ縄が祀られていました。
巨大しめ縄と言えば、出雲大社の事と勝手に思っていたので、いきなりこの場所で、こんな巨大しめ縄を見られるとは思っていませんでした。
神社の境内に入ったら、さっきまで良い天気だったのに、パラパラと雨が降り出しました。

藤尾美友先生から、美保神社の由来や神社の構造など、詳しいお話をお聞きして、みんなで社殿に参拝しました。
しっとりとした感じの、本当に気持ち良い神社です。
参拝した後、全員で社殿の後ろ側に行ったのですが、急に雨が振ってきたので、思わずみんなで、軒先の下に隠れました。
しばし、雨宿りをしていたのですが、雨が小降りになったのを見計らって、急いで、バスの中へ折り畳み傘を取りに行きました。
ところが、またみんなで参拝していると、不思議な事に、あれほど強く降っていた雨がピタッと止みました。
その後、境内にある、まんまるい御霊石なんかにも参拝したりして、美保神社の境内から出た時には、空は真っ青に晴れ渡っていました。
まるで、美保神社の神様がイタズラして、雨を降らせたり、止ませたりしているみたいでした。
僕の友人のご主人は、仕事で困った事があった時に、この美保神社に参拝したら、たちどころに問題が解決してしまったそうです。
その事を感謝して、多額のお玉串を神社に奉納されたとの事…
美保神社の御神徳のすごさもそうですが、「喉元過ぎれば、熱さを忘れる」というのが人の常の中、感謝の気持ちを忘れないで、ちゃんと行動に示された友人のご主人は、本当に素晴らしい方だと思いました。
雨に濡れている青石畳通りをみんなで歩き、小さな路地を進んで行きました。
向かった先は、美保神社の境外末社である地主社(じしゅしゃ)…
地主社の主祭神は、大国主神の娘神である御穂須須美(ミホススミ)です。
地主社の社は、とても新しくて、まるで新築そのものだったのですが、なんと去年建て替えられたのだそうです。
ちゃんと神社の方や地元にお住まいの方なんかが、社をきれいにしてくださっているのですね。
地主社に参拝した後、さらにその奥の方へと向かって、歩いていきます。
そして、そこにある階段を、みんなで上がっていきました。
階段を登りきった場所には、幸魂(さきたま)神社という祠(ほこら)がありました。

ここは、さっきの御穂須須美の神様の御神陵(ごしんりょう=お墓の事)とも言われている祠です。
ものすごく、すがすがしい気にあふれた、澄み切った場所でした。
もしも、この開運塾のツアーに参加していなかったら、ここに来る事は絶対にできなかったと思います。
まるで、探検家になったような気分で、次に向かった先は、やはり美保神社の境外末社である客人(まろうど)神社…

この場所は、大国主神が「客人(きゃくじん)」という形で祀られている場所です。
みんなで、ゆっくりと参拝しました。
さらに、林の中の小道を前へ前へと進んでいくと…

そこにも、小さな祠がありました。
ここは、美保神社の御祭神でもある三穂津姫が祀られている天王社(てんのうしゃ)…
客人神社、天王社、地主社、幸魂神社の4つのお社で「神の小径(こみち)」と、呼ばれているのだとか…
この後、またツアーバスに乗り込んで、今度は美保関(みほのせき)に行きました。

着いた場所は、美保関灯台…
海に向かって建てられているこの鳥居には「沖之御前 地之御前」と記されています。
どうやら、沖之御前(おきのごぜん)、 地之御前(ちのごぜん)とは、海上に浮かぶ、小さな島の事のようです。
この二つの島は、事代主神が魚釣りをする島と伝えられていて、この場所はその遥拝所という訳です。

これが灯台ですね。
灯台の白が、真っ青な空と相まって、とても美しいです。
さっきまで、どんよりとしていた天気が、まるで嘘のようです。
さらに、沖の方へと歩いていきました。

ここは、地蔵崎(じぞうがさき)…
ここから南側の方向を見渡せば、運が良ければ、海の先に大山まで見えるそうです。
この後、昼食に、和食処「ふじな亭」のとっても美味しい「鯛めし」を頂きました。
午後からも、出雲大社にゆかりがある神社を参拝します。
旅は、まだまだこれから… とっても、楽しみです!!
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