2019.06.102019年 ヨーロッパ紀行 第11話 ~スパゲティーの誓い~
2019年6月10日(月)
(In Budapest Hungary Date 13 May 2019)
世界遺産でもある、ブダ王宮のマーチャーシュ聖堂を後にして、ふいに空を見上げると、どんよりとした曇り空…
まるで、雨の降りそうな気配です。
みんなで、国立美術館の近くにあるおみやげ屋さんに立ち寄って、ハンブルグのおみやげを買って外に出てみると、いつしか、小雨が降り出していました。
でも、全員、そこの部分は準備万端です。
みんな折りたたみ傘を持っているので、誰一人、いきなりの雨に焦る人はいませんでした。
僕の場合、どんなに良い天気でも、いつもカバンの中にいつも折りたたみ傘が入っているので、今日の天気予報をちゃんと調べて、前もって用心した訳では、ないのですが…
4人で折りたたみ傘を差しながら、雨が小ぶりの内にアパルトマンに帰ろうと、家路を急ぎました。
セーチェーニ鎖橋からドナウ川を越えて、元来た道を戻って、アパルトマンのあるペスト地区へと、駆け抜けて行きます。。
ここハンガリーのブダペストの目玉的な観光名所の多くは、ブダ地区に揃っていますが、アミューズメントや便利なものは、むしろペスト地区に多いです。
そもそも、ブダベストを占める面積の割合にしても、ブダ地区より、ペスト地区の方がうんと広いです。
時間を見たら、お昼過ぎ…
みんな。朝はパンを一切れぐらいしか食べていないので、お腹が空いています。
どこのレストランに行こうか… という事になったのですが、うっかり冒険をして、美味しくない割に高いものを食べるよりも、確実に美味しいものを食べた方がいい… という事で、昨日フォワグラを食べた「ツコリー エッテレム」に行く事にしました。
少し急ぎ足で、歩いていたのですが、気がつくと、雨はすっかり上がって、青空になっていました。
ハンガリーの天気のあまりの変わりやすさに、驚きました。

ツコリー エッテレムに向かう途中、たまたま見つけた超有名な観光名所「聖イシュトヴァーン大聖堂」…
聖イシュトヴァーン大聖堂は、ブダベストで最も高い建物で、展示されている聖遺物箱には、西暦1,000にハンガリー王国を建てた、あのイシュトヴァーン1世の右手のミイラがあると言います。
結構たくさんの人で、賑わっていましたが、大聖堂の中には入らず、レストランに急ぎました。

1日ぶりのツコリー エッテレム…
みんな、店自慢のスープと、各自、好きなメインディッシュを注文しました。
僕は何となく、久しぶりにスパゲティーが食べたい気分だったので、写真付きのメニューの中で、スパゲティーっぽいものを注文しました。
“Hagymás rostélyos petrezselymes burgonyával”と、ハンガリー語で書いてあって、値段は2870フリント(大体千円ぐらい)なのですが、当然、なんて書いてあるか、読めません。
仕方ないので、そのスパゲティーらしき写真を指差して、注文をしました。
このお店は、美味しいだけではなく、とっても落ち着く空間です。
しかも、日本人にも大人気らしく、隣りの席から、聞こえてきたカップルの会話は、懐かしい日本語でした。
僕が注文した食事が、来たようです。

写真ではスパゲティーのように見えていたので、スパゲティーかと思って注文したのですが、スパゲティーではありませんでした。
“Hagymás rostélyos petrezselymes burgonyával”をネットの翻訳サイトで訳してみると、「オニオンローストとパセリのポテト添え」との事…
これ、スパゲティー麺ではなくて、タマネギだったのですね(^^;;
失敗したと思いましたが、食べるしかありません。
一口食べてみると…
これ、すごく美味しいです!!
タマネギがやわらかく揚げらあって、味的には、モスバーガーのオニオンスライスがやわらかくなった感じですかね。
昼食を終えると、みんなで、みやげ物の置いてあるお店に立ち寄ったりして、時間を掛けて回り道をしながら、アパルトマンに帰りました。
アパルトマンに戻ると、草さんと、松里さんと、ヒデ君も戻ってきていました。
明日はもう、このハンガリーを出国する予定になっています。
かの、オーストリア=ハンガリー帝国の皇后であるエリザベートは、このブダベストを、心安らぐ最高の場所とし、いつも、窮屈なウィーンの宮殿から逃げるようにして、晩年期を過ごしたと言います。
エリザベートは、ハンガリーをこよなく愛し、本来、勉強が大嫌いだったにもかかわらず、短期間でハンガリー語を習得し、通訳までできるほどになったとの事…
今回、このハンガリー・ブダベストの滞在は2日間だけでしたが、本当に素敵な思い出ばかりです。
高天麗舟先生から、「今日の夕食は、キッチンで作る手料理でいいですか…」と聞かれ、二つ返事でうなづきました。
何か手伝う事はないかと聞いてみたのですが、「何もないです」と言われました(笑)
草さんは、一人でハンガリーの街を歩き回りながら、念願のタロットを見つけたという事で、それを見せて頂きました。

どちらも、日本では見た事がないし、おそらく買う事も出来ない貴重なタロットです。
何も情報が無い中で、運に任せて、タロットが置いてありそうなお店を探し、これらを見つけたそうです。
本当、草さんの行動力のすごさには、脱帽させられます。
草さんは、「昨日送った動画より、もっと刺激的なストーリーがあるので、それを3部作にしてアドレスに送ります」と、言ってくれました。
正直、草さんがチョイスする動画は、かなり刺激が強いので、前回送って頂いた動画も、まだ、出だしの部分しか見ていないのです。
最初はやんわりとお断りしたのですが、「この動画を見て、ぜひ新しい境地を勉強してください」と言われ、一応、後学の為に動画を送って頂く事にしました。
とはいえ、その動画は、次に向かったオーストリアの国のネット規制にひっかかったようで、結局、送ってもらえずじまいになりました(笑)
きっと、あまりに刺激が強すぎたからだ…
僕は、なにげに映画なんかは、大好きで、今でこそ忙しくて、中々見られないのですが、レンタルビデオで借りたり、本当に面白そうなものは、映画館まで行って、見たりもします。
でも、そんな中で、ホラー映画だけは、意識的に避けるようにしています。
確かに、心臓がドキドキして、面白いと言えば面白いのですが、どうも後々まで刺激が強すぎる場面が心に残ってしまうというか、心のフィルターに衝撃的な映像が引っ掛かって、外せなくなってしまうのが嫌なんです。
草さんから動画の話を聞いた時に、少しだけ見てしまった、最初の動画の映像が浮かんで、そわそわと落ち着かなくなってしまったので、しばらくの間、ベランダに行って、大きく深呼吸してきました(笑)
30分ぐらい、一人でベランダにいて、キッチンに戻ってくると、高天麗舟先生と、相模泰生先生と、ヒデ君の3人で、力を合わせて作ってくれた美味しい夕食が出来上がっていました!!

なんと、僕が食べたかった念願のスパゲティー… しかも、サラダ付きです。
一口食べてみて、心から美味しいと感じました!!
野尻泰煌先生も、「これ、うまいねえ」と、おっしゃっていました。
ツコリー エッテレムのフォワグラも、もちろん高級で美味しいのですが、そういう美味しさとはまた違った美味しさです。
心がこもっているというか、愛情があるというか… うまく言えないんですけど、ただ、味が美味しいだけではなく、体まで元気になって癒されるような美味しさと言いますか。
僕は料理は超苦手だけど、もしも、自分が作る機会があれば、このスパゲティーのようなものを作りたいと思いました。
いよいよ明日は、このハンガリー・ブダベストを離れて、オーストリアのウィーンへと向かいます。
<旅の教訓11>
本当に心がこもっている料理は、めちゃくちゃ美味しい。
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