2020.10.13西日本紀行記 ~出雲・山口への旅~<25>九州への徒歩の旅
2020年10月13日(火)
だんだんと、秋も深まってまいりました。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
時は、移ろいゆくと言いますが、人生を振り返ってみれば、楽しかった事も、嬉しかった事も、悲しかった事も、苦しかった事も、全てが思い出になってしまう…
最近は年のせいか、過ぎていく時間のスピードが半端なく速くて、この分だと、一生が終わるのも、あっという間かな… なんて、柄にもなく思ったりします。
時が過ぎて行けば、少しずつ感情は静まっていくから、全ての出来事は、記憶の片隅に追いやられてしまいますが、それが素敵な思い出になるかどうかは、何となくですが、その時にどれだけ、自分に正直に生きられたかに、掛かっているような気がするんですね。
どこか、自分にうしろめたい所や、無理をして我慢している所があると、やっぱりそれは素敵な思い出にならない…
だから、全てにおいて、自然体で生きるのが、良いような気がします。
人生、楽しんだ者が勝ちですから…
もちろん、時には苦しい事だってあるでしょうけど、それも、楽しみながら乗りこえられたらいいな… って思っています。
という事で、自然体のまま、山口の旅の旅行記の続きです。
あいわらず一年前の内容で、十分うしろめたいです(^^;;
水木杏香先生の提案で、急遽スケジュールの順番を入れ替えて、先に、赤間神宮へ参拝した後、また、水木先生の車で、さっきの源義経と平知盛(たいらの とももり)の像のあたりまで、戻ってきました。

夜もふけて、空はもう、真っ暗になっています。
駐車場に車を止めて、これからいよいよ、水木先生と旅の最後の目的地へと、向かいます。
その場所とは、海の向こう側にある福岡県…
何と、九州まで歩いて行こう、というプランなんです!!

ここが、下関側の「関門トンネル人道」の入り口…
関門トンネルという名前は、どこから来ているかというと、下関の「関」と、北九州市の門司(もじ)地区の「門」とが合体して「関門」となったのですね。
言わずと知れた、本州と九州をつなぐ海底トンネルの事です。
ちなみに、このトンネルの通行料金は、普通に歩いて通る分には、無料です。
(原付と自転車の人は、20円掛かります)

まずは、このエレベーターに乗って、トンネルがある地下へと向かいます。
福岡という県には、ものすごくなじみを感じているのですが、考えてみたら、僕はまだ一度も、行った事がありませんでした。
以前、飛行機に乗って、「四柱推命完全マニュアル」の書店フェアを兼ねて、熊本県には行ったのですが、九州のそれ以外の県には、まだ、行ってません。
(2014/1/25 パリブログ 「熊本旅紀行」 参照)
それにしても、こんな風に海底トンネルを歩いて、福岡に行く事になろうとは、思ってもみませんでした。
このプランを考えてくださった水木先生に、心から感謝しています。

という事で、早速、福岡県の門司地区へ向かって、レッツゴーです(^^)
トンネルの中は、雨が降る事もないですから、お天気が悪くても、傘を差さなくていいですし、本当に便利ですね。
水木先生と、のんびりと九州に向かって歩いていたのですが、時折、ジョギングをしている人が、後ろから走って来て、僕たちを追い越して行きました。
中には、汗だくになりながら、マラソンで何度も何度も、行ったり来たりしている人もいました。
この辺りにお住まいの方だと思うのですが、本州と九州を、こんな風に1日に何回も往復できるなんて、本当うらやましいです。

そうこうしている内に、ついに、山口県と福岡県の県境がやってきました。
あの白いラインを越えれば、そこは九州の福岡県…
いよいよ、その瞬間が刻一刻と近づいてきます。

そして、ついに福岡県内に突入!!
おめでとうございます。
徒歩で、福岡県へと、たどり着く事ができました(^^)
ちなみに、このトンネルの距離は780m… 徒歩での所要時間は、約10分です。

壁に貼られていた掲示物をみると、なんと、ここは海面下58mの場所なんですね!!
この関門トンネルが開通したのは、1958年…
今からもう、60年以上も前の事になるんですね。
こんな海の底にトンネルを掘ってしまうんですから、人間の叡智というのは、本当、底知れないです。
そのまま、水木先生と歩いて、九州側のトンネル入り口の所まで、行きました。
今回は、時間的に厳しくて、福岡県の地上に出る事は出来ませんでしたが、関門トンネルを突破したという証に、下関側、門司側それぞれに設置されている、半円のスタンプを押しました。

この下半分の半円の下関市側のスタンプと、上半分の半円の北九州市の門司側のスタンプを、上手にギザギザを合わせて押すと、見事なまるい形のスタンプになります(^^)
忘れられない素敵な思い出が、できました!!

これで、水木先生との旅は終わり…
水木先生に新山口の東横インまで、車で送って頂きながら、僕は物思いにふけりながら、車窓から下関の夜景を見ていました。
感動にあふれた、本当に素敵な旅でした。
この後、僕は山口の宇部空港から、明日の夜の便の飛行機で、東京に帰ります。
水木先生とは、ここでお別れですが、僕が山口に滞在する時間は、あと24時間ほど残されています。
せっかくですから、残されたこの時間で、気の向くままに、山口を一人旅したいと思います。
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