2020.05.22西日本紀行記 ~出雲・山口への旅~<12>さらなる西へ、新たなる旅立ち
2020年5月22日(金)
気がつけば、もう5月も、半ばを過ぎてしまいました。
大阪などの関西圏も含めて、多くの地域で、緊急事態宣言が解除されて、少しだけ、ホッとしています。
もちろん、これで油断したら、せっかくの今までの頑張りも水の泡ですし、サロン ド シルフィーユのある東京などの関東圏では、解除はもう少しだけ、先になりそうですが、とりあえず、峠は越したのかも知れません。
さて、僕もいよいよ、Zoomを使った講座に挑戦していこうと思います。
本当にちゃんとZoomを扱えるかどうか不安で、準備に時間を掛けた割に、二の足を踏んでいたのですが、やってみなければ、何も始まらないですから、今、新たな講座の日程を組んで、少しずつ受講生の方に、連絡を取っている所です。
初めての事というのは、ついつい気後れしますが、失敗は覚悟の上で、前に進んで行こうと思います。 万一、うまく扱えなかったら、本当にごめんなさい…
さて、去年11月の西日本旅行記のお話は、これから、第二幕「山口編」へシフトしてまいります。
粋(いき)な古刹(こさつ)の一畑薬師(いちばたやくし)を最後に巡って、ILU開運ツアーの全日程も、これで全部終わり…
ツアーバスはこれから、出雲空港、米子駅、米子空港の順に停車していき、ツアーに参加したメンバーは、その中の希望の場所で降りて、お別れをします。
もちろん、中には、もう一泊して、さらに出雲の旅を続ける人もいます。
一人一人が、バスを降りる前に、バスに備え付けのマイクで挨拶をして、みんなに別れを告げました。
この3日間、一緒だった仲間達…
本当に、忘れられない思い出になりました。
最初の出雲空港で、ツアーの3分の1ぐらいの人と、お別れをしました。
時刻は、夕方の5時です。
僕は次の米子駅で下りて、そこから列車で新山口へと向かい、今夜は、新山口の東横インの部屋に、泊まる予定です。
何時頃に、新山口に着けるのかが、見当がつかないので、多少遅くなっても大丈夫なように、チェックインは、少し遅めの午後10時にしておきました。
バスを降りる支度をし始めた時、隣りの席のHさんが「携帯の乗換案内で、一応、目的地までのルートと時間を、確認しておいた方がいいですよ」と、アドバイスをくれました。
いつものごとく僕は、列車の路線とか、発車の時刻とか、全く調べていなかったのです。
米子から新山口までの距離は、東京-名古屋間とほぼ同じぐらいだし、東京-名古屋間なら、新幹線で1時間40分もあれば行けるのだから、仮にその倍の時間が掛かったとしても、最大3~4時間ぐらい見ておけば、まあ大丈夫だろうと、タカをくくっていたのですね。
それで、早速、携帯の乗換案内で時間を調べてみると、僕の見込みが、ものすごく甘かった事が分かりました(笑)
30分後の17:30に米子駅のホームに到着したと仮定して、新山口までのルートと到着時間を出してみると、なんと、新山口到着が23:48だったのです。
えーっ、何で6時間以上も掛かるの!?
正直、すごく驚きました。
というより、これは僕の完全なミスですね。
特急列車の本数が少ないので、もしも一本タイミングを逃すと、次の特急列車まで、かなり待ち時間があるのです。
でもまあ、逆に言うと、今日中に新山口に着くという事だけでも、感謝しないといけないのかも知れません。
もしも、終電までに着かなかったら、経由地のどこかで宿泊場所を探さなくてはいけないし、新山口のホテルのキャンセル料も、当然、掛かってきてしまいます。
次の米子駅で下りるのは、出雲の湖畔の宿「くにびき」で、同じ部屋だったSさんと、Nさんと、僕の3人だけでした。
藤尾美友先生、僕をこのツアーに誘ってくださったKさんとYさん、そして一緒に旅をした素敵な仲間に別れを告げて、バスを降りました。

米子駅に下りたってからも、3人で、バスに向かって手を振っていると、バスの中からみんなが、手を振っているのが見えました。
バスが見えなくなるまで、ずっと見送っていました。
帰る方向が違うNさんと、駅でお別れの挨拶をして、僕は、写真家で鉄道オタクのSさんと一緒に行動しました。
携帯電話を見ると、次の山口での旅で、お世話になる五気調整術の水木杏香先生から、着信が入っていました。
その場で、すぐにお電話して、水木先生にご挨拶して、明日からの日程の事を話しました。
しばらくの間、水木先生と話していると、Sさんが手招きしているのが見えます。
水木先生と電話で話しながら、Sさんが手招きする方向へ向かうと、そこは自動券売機でした。
何と、Sさんは短い時間に、新山口まで行く為に、次に僕が乗る列車から、路線ルートから、全部調べてくださって、しかも、電車の特急券や、新幹線の切符の種類のボタンなど、全部押して、後は、僕がお金を入れるだけでいい状態に、してくださっていたのです。
一分後の17:26に発車する「特急やくも26号」に乗って、岡山駅で「新幹線のぞみ49号」に乗り換えれば、最速で新山口に到着するから、急いだほうがいいとの事…
Sさんにうながされるまま、きっぷの券売機に現金を入れて、Sさんの指し示す改札口から、目の前に停車している特急列車に乗りました。

僕が乗り終えると、すぐに電車ドアは閉まりました。
ドアの窓から、手を振りながら、Sさんにお別れしました。
僕は本当に、周りの人に助けてもらいながら、こうやって無事に生かされている…
感謝の気持ちで、胸がいっぱいになりました。

これからの旅の日程…
米子駅から、この特急やくも26号に乗って、伯備線(はくびせん)で、少し東に戻るような形で、岡山へと向かいます。
そして、ここから新幹線のぞみ49号博多行に乗って、一気に西へと向かっていきます。
まさに、電車に詳しいSさんが、調べてくださった完璧な最短コースです。

やくも26号の中は、意外にすいていて、ほとんど乗客はいませんでした。
帰りのツアーバスの中で、Tさんに「伯備線は振り子電車だから、すごく揺れる」と聞いたので、乗り物酔いになるのが、少し心配だったのですが、こんなきれいな最新型の車両なら、その心配もなさそうです。
イスのリクライニングを思いっきり下げて、思う存分くつろぎながら、2時間10分あまりの贅沢な車両の旅を楽しみました。
岡山駅に到着したのは、19:39…
よく考えてみたら、岡山駅に降りたのは、生まれて初めてです。
ものすごく、大きくて立派な駅でした。

岡山という場所も、すごく興味があったのですが、残念ながら、この先予定が詰まっていて、時間が取れそうにありません。
すぐに、のぞみ49号に乗り換えて、これからの新しい旅の目的地である、山口へと向かいました。
車窓の外は、すっかり夜の闇に包まれています。
ものすごいスピードで、列車は、西へ西へと向かっていきました。
やがて、新幹線のアナウンスが、列車が新山口に到着した事を、知らせてくれました。
新山口に到着したのは、何と20:57でした。
もしも、Sさんがいらっしゃらなかったら、間違いなく、到着は深夜の24時近くになっていたと思います。

初めて見る、山口の街…
東横イン 新山口駅新幹線口は、駅から歩いてすぐの所にあります。
水木杏香先生に、どこに泊まったらいいかを相談した所、山口を観光するのに最もアクセスが良い、この新山口をお勧めして頂きました。
駅を出てすぐの所にある、コンビニ ポプラで少しお腹の足しになるものを買い込んで、今日のねぐらに向かいます。

東横イン、すぐに発見!!
ホテルに着くと、フロントの方から、水木杏香先生からメッセージを預かっている事を、告げられました。
「明日の朝、東横インの玄関口に、車でお迎えに上がります」
いよいよ明日から、ここ山口で、新たなる冒険が始まります。
気分がどんどんが高揚して、今、胸が高鳴っています。
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