2019.11.18京都はんなり日記 その12 ~鞍馬山と貴船神社を巡って~

2019年11月18日(月)

 

 木曜日の夜、出雲の神在祭と、米子の神社巡りのツアーに参加し、その後に山口県を周遊するという、約1週間にわたる旅行から、無事に帰ってまいりました!!

 

 メールの返信がすっかり滞ってしまっていて、本当に申し訳ありません。

 今、徐々に返信しておりますので、まだの方は、もう少しだけお待ちになってください。

 

 今回の中国地方のツアーも、本当にすごかったです。

 

 また、このブログでも、書き綴りたいと思っていますが、まずは「京都はんなり日記」を書き終えて、続けて、出羽三山に行った事を一山ずつ3回分のブログにして書いて、その次に連載したいと思います♪

    かなり後になってしまうと思うので、その前に12月号のメルマガでご報告します(^^)

 

 さてさて、この「京都はんなり日記」も、だいぶ出し切ったので、おそらく、あと5回ぐらいで完結するのではないかと思います。

 

 それにつけても、今回の旅の中で、最も印象的だった旅は、やっぱり鞍馬山(くらまやま)と貴船神社(きふねじんじゃ)を巡った時の事かなあ… という気がします。

 

 鞍馬山と言うのは、京都の北に位置する山で、最初、僕は、鞍馬山は京都市外にあると思ってしまったのですが(… 本当スミマセン)、住所は京都市左京区で、ここはれっきとした京都市です。

 

 

 一方、貴船神社は、貴船山と鞍馬山の山間を流れている貴船川の上流に鎮座する神社で、京都府外の人からも、非常に人気のある神社です。

 

 Iさんのプランは、叡山電鉄の「鞍馬駅」で下車して、最初に、鞍馬山にある鞍馬寺を巡り、その後、貴船神社に行くというものでした。

 

 

 この経路で行けば、鞍馬山と貴船神社を同時に続けて回る事ができるという訳ですね。

 

 普通、貴船神社だけ行きたい人は、叡山電鉄の「貴船口駅」に下りる事になるのですが、その駅から貴船神社までは、かなり離れているので、バスを使わなくてはなりません。(もちろん、歩いていけなくもありませんが、相当きついです…)

 

 でも、最初に「鞍馬駅」まで行ってしまえば、鞍馬山に登って仁王門から鞍馬寺本堂に行き、そこから奥の院魔王殿を通過して、西門から山を下りて、貴船川沿いの道を上流の方へ歩いていくのだったら、バスを使わなくても、貴船神社にたどり着けるという算段です。

 もちろん、帰り道は、さすがにバスのお世話にならないと、ちょっと足がつらいですが…

 

 ちなみに、Iさんから京都で行きたい場所のリクエストを聞かれた時に、鞍馬山や貴船神社をリクエストに入れたのは、例によって、ながいつばささんが、勧めてくれた場所だからです。

 京都に長く在住していた、つばささんのお勧めの場所のナンバー1が下鴨神社で、そして、2番目のお勧めが今回の貴船神社と鞍馬寺という訳です。

 

 Iさんお勧めの叡山電車の出町柳駅構内にあるSIZUYAさんで、玉ねぎがサンドしてある「カルネ」というパンを食べて、いざ出発です!!

 

 

まずは、京阪電車から、出町柳駅(下鴨神社がある駅)まで行き、叡山電車に乗り替えます。

「えいでん」こと、この叡山電車…

 乗ってみると、すごく落ち着く電車です。

 

 終点の鞍馬駅まで、だいたい30分ぐらいで到着しました。

 

 そして、この鞍馬駅はとっても風情がある、素敵な駅でした。

 

 

 この待合室に掲げられている、鞍馬天狗のお面…

 なんか、めちゃくちゃ可愛いです。

 

 これ、天狗の正式名称としては、左側の赤い天狗を「鼻高天狗」、右側の黒い天狗を「烏天狗」と言うそうです。

 

 よく「鞍馬天狗」って言いますけど、なんでなんだろう… って、昔は思っていたのですが、考えてみれば、この鞍馬山に住んでいる天狗だからですね(笑)

    当然です…

 

 ちなみに、室町時代以前から、能の演目の一つに「鞍馬天狗」と言うのがあります。

 この鞍馬天狗は、牛若丸(源義経)に剣術や兵法を教え、別れた後も、戦場ではいつも義経を守護していたという伝説があるそうです。

 

 とはいえ、鞍馬天狗の名前がここまで日本に普及しているのは、むしろ、大佛次郎(おさらぎ じろう)さんの時代小説の影響や、それを映画化して一大ブームを起こした、アラカンこと嵐寛寿郎(あらし かんじゅうろう)さんの功績が大きいでしょう。

 ちなみに、この小説は時代設定は幕末の頃で、能の演目の鞍馬天狗とは一切関係ありません(笑)

 もう60年前の話ですので、僕もタイムリーには知りませんが、黒頭巾の鞍馬天狗が相当流行ったみたいです…

 

 

 駅の近くにあった、巨大天狗の顔…

 めちゃくちゃ、迫力あります!!

 

 何でもこの天狗さん、鼻の上に積もった雪の重みのせいで、2017年1月には、鼻がポッキリと折れてしまったのだそうです。

 その後、天狗用の特大絆創膏を、鼻の付け根の部分に貼られて、2ヶ月あまり冬を過ごした後、その年の3月に、この新しい鼻に修復されました。

 

 鞍馬駅から下りてすぐ所にあるお店に、天狗のお面がたくさん置いてあったので、早速、一つ買ってみる事にしました。

 

 

 これが、鞍馬寺の仁王門…

 とても威厳がある門です。

 

 せっかくお面を買ったのだから、早速つけてみる事に…

 

 

 誰がどう見ても、不審者ですね。

 正直、怖いです。

 

 これでは、お巡りさんがやって来て、取り押さえられても、文句は言えません(笑)

 

 

 鞍馬山の仁王門を守っている阿吽(あうん)の狛犬ではなくて、狛虎(こまとら)…

 これは、「阿(あ)」の方ですね。

 

 

 それで、こっちが「吽(うん)」の方です。

 

 お面なんか被ってふざけていると、このおっかなそうな二匹の狛虎に懲らしめられそうなので、すぐにお面を外しました。

 

 

 穏やかな顔をした観音様の所に、還浄水が湧き出ています。

 

 早速、手と口をすすがせて頂きました。

 

 山の緑の香りに、おだやかな風…

 本当にすがすがしい場所です。

 

 でも、伝承では、天狗が住まう山なんですけどね。

 

 

 早速、鞍馬山の中へと、足を踏み入れました。

 

「天狗」という言葉の由来なのですが、元々は、中国において凶事を知らせると言われる「流星」の事を言っていたそうです。

 文献によると、飛鳥時代の日本において、唐から帰国した僧侶が巨大な流星を見て「あれは天狗だ」と言ったのだとか…

 

 日本では、平安時代あたりから、「天狗=山の神」という扱いになっていき、山伏として修行を積んだ人が、死後に天狗に転生する… と言われるようになったそうです。

 

 よく「天狗になる」と言うと、慢心して得意げになっている様を言いますが、平安時代の日本では、仏教の輪廻の六道(天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道)以外に、天狗道なる道も、あるとされたんです。

    ちなみに、NARUTOに出てくるペイン六道の6人の元ネタは六道輪廻です…

 

 この六道のそれぞれの意味については、結構面白いので、また、仁和寺を訪れた時の話のブログにでも、書こうと思うのですが…

 

 この「天狗道」という特殊な道は、修験道の山伏などの修行を積んで、傲慢で慢心して我見の狭い人が行くのだそうです。

 

 この人達は、仏法を学んでいるので、地獄道に進む事はないのですが、逆に、人間道に戻る事もできず、特に、罪やむさぼりがある訳でもないので、餓鬼や畜生や修羅の道にも行かず、かといって、信心もないので、天道にも行く事できない…

 

 それで、仏教でいう所の六道輪廻から外れて、二度と救済できない(輪廻がないから)天狗道という道に行ってしまうのだそうで、この考え方は、14世紀の室町時代以前の日本からあるようです。

 

 もちろん、これが本当かどうかは、誰も確かめようのない話なのですが…

 

 

 しばらく歩いていくと、鞍馬寺の本堂がありました。

 

 参拝させて頂いてから、お守りや御朱印の受付がある社務所にいくと「御朱印は、スタンプラリーではありません。お参りを忘れずにして帰ってください」と書いてありました。

 

 確かに…

 最近、少しスタンプラリー化している所があるかも知れません(^^;;

 

 

 Iさんから教わって、本堂前にある石畳に描かれた六芒星の中に、立ってみました。

 

 ここはパワースポットとして名高く、この日も何人もの人が並んでいました。

 

 なんか、ものすごく強いパワーを、たっぷり頂けた気がしました。

 

 本堂を出て、少し行った所に「鞍馬山霊宝殿」という博物館がありました。

 Iさんに勧められて、早速一人で入ってみたのですが、とても興味深いものばかりで、かなりの時間を費やしてしまいました。

 

 1Fが鞍馬山の地層や動物や植物の事を展示したコーナー、2Fが源義経の事を事細かく展示したコーナーや与謝野晶子の書斎を再現したコーナー、3Fがたくさんの仏像が展示されいるコーナーになっていたのですが、特に2Fで、かなりの時間を費やしましたね。

 

 夢中になって、時が経つのも忘れてしまい、外で待ってくださっていたIさんに、随分とご迷惑をお掛けしてしまいました。

 

 

 いよいよ、これより奥の院魔王殿です!!

 とても、ワクワクします。

 

 

 山道を木漏れ日を浴びながら、前へ前へと進んでいきます。

 この山道は、前回ご紹介した船岡山の山道よりも、いくらかハードです。

 

 

 あまりにも暑いので、着ていたジャンパーも脱いでしまいました。

 天狗の面を、帽子がわりにして、奥へ奥へと進みます。

 

 

 そして、ついに「奥の院魔王殿」に到着!!

 長い山道を歩いただけに、感慨深いです。

 

 

 早速、参拝をさせて頂きました。

 

 さあ今度は、ここから貴船川がある西門を目指して、山を下りていきます。

 

 

 無事に到着(^^)

 良い汗かきました。体中、もうクタクタです。

 

 そして、ここから、川沿いの道を川上に向かって歩いていくと…

 

 

 貴船神社に到着!!

 まずは、この灯篭に囲まれた階段を上に登っていきます。

 

 ここは全国的に有名な神社だけあって、とても賑わっています。

 

 

 貴船神社は「水の神社」とも言われ、水を司る龍神である「高霎神(たかおかみのかみ)」が御祭神と言われています。

 この神社の御利益は、縁結びと諸願成就…

 

 また、貴船神社のおみくじは、水に浮かべると、文字が浮かび上がるという事で有名です。

 そして、ここのおみくじには正真正銘の「大凶」が存在するのです…

 

 勇気を出して、やってみました。

 

 

 水占(みずうら)みくじ

 

「吉」第一番

  願望:思うままなり

  恋愛:心おだやかにせよ

  出産:やすし

  病気:軽からず

  方向:東の方よろし

  旅行:行きて吉 盗難に注意せよ

  学問:安心して勉強すべし

  商売:買うに吉 利あり

  失せ物:おそくとも出づる

  転居:障りなし

 

 結構、良い事が書いてありました。

 それに、何となく当たっている気もします(^^)

 

 

 なんか、つばささんの紹介の神社は、前回の下鴨神社といい、この貴船神社といい、水にとても縁が深いようです。

 

 奥宮へと向かう道で、たっぷりと、水気を浴びて、めちゃくちゃ元気になりました。

 

 

 貴船神社の奥宮に到着…

 

 緑の木々が風に揺れる音と、せせらぎの音がとても心地良いです。

 

 

 奥宮の御祭神は、本宮と同じく水を司る神である「闇龗神(くらおかみのかみ)」…

 

 そして、中宮の御祭神は、古事記の天孫降臨(てんそんこうりん)の時に、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が娶(めと)った此花昨夜姫(このはなさくやひめ)のお姉さんである磐長姫命(いわながひめ)で、縁を結んでくれる神様です。

 

 ゆっくりと、参拝させて頂きました。

 

 本当に、心がしっとりと潤されて、気持ちが落ち着く神社です。

 

 

 奥宮のそばに、一本の杉が 御神木として祭られていました。

 これは「連理の杉」と言って、よくよく見ると、後ろから楓がくっついて寄り添っています。

 全く別の種類の木なのに、一つになってしまっているんですね。

 

 なんか、素敵だなあと思いました。

 

 人それぞれ、考え方は十人十色で違うのが当たり前ですが、分かり合える部分は分かり合えるし、こんな風に仲良く出来たら… 

 しばらく、この連理の杉をじっと見ていました。

 

 鞍馬山と貴船神社を巡って、心がはんなりと熱くなりました。

 

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