2019.06.142019年 ヨーロッパ紀行 第15話 ~決戦前夜~

2019年6月14日(金)

 

 (In Vienna Austriay Date  14 May 2019)

 

 ベルベデーレ宮殿のクリムト展を見て、何とも言えない感動に包まれながら、ウィーンのアパルトマンに向かって、6人で移動します。

 

 東京でも現在、上野の東京都美術館の「クリムト展 ウィーンと日本1900に、六本木の国立新美術館の「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」の2か所で、展覧会が行われています。

 

 あの藤井フミヤさんも、実は、クリムトの大ファンらしく、ウィーンでクリムトのお墓参りをしたり、アトリエを訪ねたりしたそうです。

 

 今や日本では、空前のオーストリアブームが起こっているのではないか、という気さえするのですが、これは、決して、日本の片思いだけではなさそうです。

 

 オーストリアの方でも、日本の文化というものに、非常に関心が集まっている事は、間違いありません。

 

 その証拠に、ウィーンの街を歩くと、日本文化に触れたものを、いたる所で目にします。

 

 

 ウィーンの駅に掲げられている、謎の看板…

 

 43ユーロ(=日本円で5,160円)で、いったい何を販売しているのだろう… 相撲のチケット? えっ、ウィーンで相撲やるの? …と、惑わされます。

 

 よくよく見ると、力士の後ろに、バレリーナが小さく映っています。

 

 ますますもって、謎の広告です(笑)

 

 看板には「AUFFÄLLIG WIE EIN SUMORINGER IM BALLETT」と、ドイツ語で書かれています。

 

 これを訳してみると、「バレリーナの前にいる力士が、目を引く事に注目」となって、赤い所の文字が「43€ Pro Tag」だから、「1日あたり43ユーロ」という事になります。

 

 つまり、「この広告スペースを、1日43ユーロでお貸しします」という、広告スペースの宣伝だったのですね(^^;;

   広告を出すと、この写真の力士みたいに目を引きますよ… みたいな…

 

 

 これは、ウィーンの街に繰り出した時に見つけた、日本の骨とう品屋さんのショーウィンドウです。

 

 このお店には、日本の春画なんかも販売されていたりもしたのですが、日本文化って、何気にウィーンでは大人気です。

 

 ちなみに、クリムト自身も、日本の着物を何枚もコレクションとして持っていて、「琳派」という大和絵の流派に、非常に興味を示していたという話です。

 

 

 Japanischer und europäischer Farbholzschnitt

 訳すと「日本とヨーロッパの木版画」

 

 右の船と海の木版画は、高橋松亭ですね。

 

 

 交差点にあった太い柱に貼り付けられたwelt museum wien(ウィーン世界博物館)の広告は、「JAPAN-AUSTRIA 1869-2019」と題されていて、左下に小さな字で、「細川コレクション 永青文庫」と書かれています。

 

 戦国時代の智将で知られた細川幽斉・細川忠興(細川ガラシャの旦那さん)親子のあの細川家が所蔵する日本の歴史的美術品が、ウィーン世界博物館に展示されているという事らしいです。

 

 まさに、東京で行われているウィーン・クリムト展の逆バージョンです。

 

 以前パリに行った時も、日本文化がすごくもてはやされていて、驚いたのですが、ここウィーンでも、日本の事はとても愛されているようです。

 (2012/3/17パリブログ 「パリに愛される日本文化」 参照)

 

 そして、我が泰永会の「泰永書展」も、5月15日~6月16日までの32日間にわたって、日本文化である書の展覧会です。

 

 http://www.stadtmuseum-stpoelten.at/

 

 いよいよ明晩が、この展覧会のレセプションという訳です。

 

 ベルベデーレ宮殿から、タクシーに乗って、ウイーンのアパルトマンに到着…

 

 

 ウィーンでは、7人では入れる大部屋は無かったとの事で、4人と3人で部屋が別れる事になり、僕は松里さんとヒデ君と一緒に、3人部屋に泊まる事になりました。

 

 今回の宿は、日本で言うと、ビジネスホテルみたいな感じの宿でした。

 

 僕はこういう感じの宿は、結構好きですね。

 一人で旅行に行く時は、だいたいこういう感じの簡素なホテルを選びます。

 

 旅慣れている松里さんも、僕と同じ感想でした。

 

 まだ若くて、おそらく、こういうタイプのホテルに泊まった事がないであろうヒデ君は、ちょっと不満そうな顔をしていたので、二人でなだめていました。

 

 野尻泰煌先生の方の4人の部屋のホテルも、これと大体作りは同じです。

 

 唯一困ったのは、携帯電話を充電するコンセントが部屋の中に見つからなかった事ですが、ホテルのラウンジの人に聞いたら、絶対に壁にあると言われたので、重い二段ベッドを動かしてみたら、ちゃんとその後ろに隠れていました(笑)

 

 明日の夜は、我々泰永会による書のレセプション…

 

 いかに、オーストリアの方に皆様に日本文化の本物の書というものをわかって頂けるか… という重要なレセプションです。

 

 その決戦前夜ですから、とにかくゆっくりと休んで、旅の疲れを取っておきたい所です。

 

 ホテルに着くと、しばらくの間、ベッドで仮眠を取る事にしました。

 

 かなり疲れがたまっていたのか、僕はあっという間に、眠りについてしまいました。

 

 松里さんから、「夕食を食べに行きませんか」と誘われ、ヒデ君も誘って、3人でウィーンの夜の街を散策しました。

 

 おりしも雨が降ってきて、傘を差しながらの散策…

 

 ウィーンの地で、中華料理店を見つけました!!

 

 

 中国の人が経営していて、残念ながら、日本語は通じないのですが、サービスも良いし、すごく美味しかったです。

 

 3人で、明日のレセプションの為に、精のつくものを食べました。

 

 

 実は、松里さんとヒデ君は、めちゃくちゃ書道歴が長いんです。

 

 ヒデ君は、小学生の頃から野尻先生から書を習っていますし、松里さんは、野尻先生がまだ若い頃から、ずっと野尻先生の事を支えながら、苦楽を共にしていらっしゃいます。

 

 松里さんは、也太奇という小規模出版の事業も行っていらっしゃって、古くから、泰永会の活動を「Web泰永会」につづられています。

 

 夕食をご一緒させて頂きながら、色々なお話を聞かせて頂きました。

 

 松里さんは、野尻先生から教わった事を、いつもしっかりと心にとめて、常に書の研鑽をされていらっしゃいます。

 

 松里さんから、占いというものに関して、いろいろと尋ねられたので、僕の答えられる範囲でお答えすると、松里さんは「今の答えと同じ事を、以前、野尻先生から聞いた事があります」と、おっしゃいました。

 

 野尻先生は書家であって、占い師ではありませんし、僕がお話した内容も占いについての話であって、書には全く関係ない事だったのですが…

 

 書という分野も、それとは全然関係ないであろう占いという分野も、もしかしたら他にも、全く関係ないと思われる分野も、突き詰めていけば、同じような答えにたどり着くという事なのかも知れません。

 

 松里さんとヒデ君と、たっぷりお話して、美味しい中華料理をお腹いっぱい食べたら、すごく元気になりました。

 

 翌朝は、今回のヨーロッパ旅行のもう一人のメンバーで、ヒデ君の母でもあるKさんがウィーンに到着して、我々と合流し、これで8名のメンバーが全員がそろう事になります。

 

 そして、明日の夜は、いよいよサンクトポルテンで行われる「第30回 泰永書展」のレセプション…

 

 今夜はぐっすりと休んで、明日のレセプションに備える事にします。

 

 

 <旅の教訓15>

 どんな分野でも、突き詰めていくと、同じような答えにたどり着く。

 

※「2019年ヨーロッパ紀行」のアーカイブは、こちら

 

もし良かったら、クリックしてください(^^)